「夢がない」と嘆かれる理由が垣間見えた

通勤電車の中で本を読んでいた。周りの人たちがモンストやらパズドラやらゲームアプリに没頭し、貴重な時間を搾取されている中で俺だけは前に進んでいるという悦に浸っていた。そして読んでいた自己啓発本の一節が、俺にこう訴えかけてきた。

いいかい?例えば、よくある飲み会だって、単に参加するだけでは「ああ、楽しかったな」で終わる。だけど、飲み会に参加する前に「ここから何か学ぼう」「コミュニケーション力を高めよう」こういう目的を少しでも持って参加できると、あなたにとってとても有意義な時間になるんだ。

そしてその日の仕事を終えオフィスから出ようと歩いていたら、すれ違った社長から

 

「あ、これから知り合いと恵比寿で飲むんだけど、間柴もくる?」

 

とお誘いを受けた。今朝、眠たい目をこすりながらも頑張ってインプットした学びを活かす絶好のチャンスだった。

「はい、ぜひ!」

(まさかこんなすぐに日常で応用する機会が訪れるとは。こういう、飲み会に参加するという日常で溢れている出来事の中でもこうやってちょっと意識とか臨む姿勢を変えられる俺みたいなやつが人生で成功するってことなんだろうなぁ..)

と鼻高々に思いながら恵比寿へと向かい飲み会に参加したが、気が付けば俺は深夜の恵比寿公園のベンチで横たわっていた。時計を見るとAM:3:20。何も覚えていない。

 

しっかりと時間を無駄にした。

 

「あ、やっぱ俺って変われない人間なんだな〜!」

 

とネガティブ思考になっている間に、

 

((実は酔っ払って無礼な発言をしてしまったのではないか..?))

((とんでもなく失礼なことをしでかしてしまったのではないか..?))

 

という焦燥と不安がどんどん襲ってきた。いつも飲んでいるメンバーならいいが、何より、昨日は初対面の方もたくさんいた。自分の印象が悪ければ、自分を連れてきた社長の印象も悪くなる。この構図が不安を助長させる。

ちなみに自分は社長が大好きなので、そんな社長に

「なんでこんなの連れてきちゃったんだろう」

「最悪だわ、こいつ」

と思われてしまったら、もう、生きていけない。

もしかしたら、

「こいつを連れてきた俺の責任だから、俺が全員に謝らないとな」

優しい社長はこう考えてしまう可能性だってある。気遣わせてしまうなんて、絶対にあってはならないことだ。

結局その日はタクシーで家に帰り、そこからまた寝たのだがそこでの睡眠中に見た夢がなぜか

「社長にタメ口で指図してミニ四駆を作らせる」

という内容だったので、胸騒ぎに拍車をかけた。

 

「こんなときは、不安克服コンサルタントのイデさんに話を聞いてもらわねば・・・」

 

と考え、すぐに電話をした。こういうわけなんだけど、この不安をどう処理したらいいのかと。どう向き合ったらいいのかと。

すると彼女は、

「大丈夫だよ☆!」

「なんかあったとしても、謝ったら許してくれるよ(^O^)!」

「実は他の人も記憶なくしてるっていうオチも考えられない?(笑)だから失礼なことを言ってたとしても、忘れてるみたいな!(笑)」

彼女から出る数々の言葉の光が、心の闇を払拭した。結果的に、気持ちは前向きになった。特に

「他の人も記憶をなくしている」

説は濃厚なので、そこに賭けることにした。絶望に近い気持ちでいたところから一気にポジティブになった反動もあって、なぜか俺は

 

「ありったけの〜夢を〜♪かき集め〜♪」

 

昔のワンピースの主題歌のサビを歌い始めた。上記の、ワンフレーズだけ。すると彼女は冷静な口調でこう返してきた。

「夢を持ちにくい現代社会だし、ありったけとはいえこの世の夢の数なんてたかが知れてる」

突然の卑屈。こんな急に冷めること、ある?さっきまであんなに「大丈夫だよ!」なんて明るく励ましてくれていたのに。この短時間に一体何があったんよ・・。

でも確かに、その通りだ。今の時代、なんでも揃ってる。なんでも手に入る。遊ぶところはたくさんある。遠ければ電車に乗ればいい。疑問を抱けばネットで調べる。寒ければ暖房をつけるし、暗いから電気をつける。帰れば寝る場所があるし、寝ながらでも携帯で友達と連絡が取れる。汚れても洗濯ができる。火がつくから料理ができる。お湯が出るからお風呂に入れる。何不自由なく、暮らせる。それでいて、これからも便利さは加速していく。娯楽だってたくさん増えていく。この世は、モノでありふれている。モノが飽和している。自分の人生を彩る選択肢がありすぎて、夢レベルが高くなりつつある。思い描く夢のハードルが高くなる。それでいて、現状に満足しやすくなる。高望みをしなくても、それなりの生活はできるからだ。

なるほど

「夢を持ちにくい」

というのはあながち間違いではなさそう。そりゃ卑屈にもなる。なかなか夢を描けない。描けても、現状の自分との差に圧倒される。ギャップが生まれやすい。だから、難しい。将来を考えるのって難しい。そういう経緯のもとイデさんは憂いてしまったんだ。深いな。まさかワンピースのワンフレーズからこんなにも考えさせられるとは。イデさん、普段からものっすごく思考を深めてるんだな〜。

そんなイデさんの最近のツイートを見てみた。

いやめっちゃ前向きやん。めっちゃ明るい未来見えてるやん。なんだったん、あの憂いは。

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ABOUTこの記事をかいた人

1992年12月26日生まれ。 急に「なんかmacいじってるやつかっこええな!」という気持ちが芽生え衝動でmacbookを購入したものの、「特にやること、ないな..」と持て余してしまいYouTubeで時間を消費するくらいしかやることがない状況に不満と疑問を抱き、「そうだ、macbookを開きながらブログを運営していたらなかなかイケてるんじゃないか!?」とひらめきミーハー心からワードプレスに登録。わざわざサーバー代を支払ってまで運営する必要性がまったくもってない雑記ブログをひたすら書き続ける都内在住の24歳サラリーマン。